中期中絶について

妊娠中期の中絶について

妊娠中絶は、「母体保護法」という法律によって定められています。手術をおこなう医師も、この法律で指定されていて、手術ができる時期も妊娠22週未満(妊娠21週と6日まで)と定められています。

妊娠12週以降は中期中絶になる

妊娠中絶手術の妥当な時期は、妊娠から6~9週で、これを初期中絶といいます。この時期であれば、母体への負担も少なく手術がおこなえます。

一方で、12週を過ぎてしまうと、中期中絶といって、母体にかかる負担も大きくなっていきます。中期中絶の場合は、人工的に陣痛を起こして、流産をさせる方法が一般的です。

必要な書類

妊娠中絶には、免許書などの本人確認書類のほかに、同意書が必要になります。これは、本人が中絶に同意したことを証明する書類です。本人はもちろんですが、相手方の同意も必要になります。

もし、相手がわからない、あるいは連絡が取れない場合には本人だけの同意書でも手術が可能です。また、未成年の場合には、必ず親の同意が求められます。

12週以降に中絶する場合には、自治体に対して死産届を出す必要があります。同時に胎児の埋葬許可証の交付を受けます。

手術について

先にも少し触れましたが、中期中絶手術は人工的に陣痛を起こして流産させる方法がとられ、実際の出産と同じように胎児を取り出すことになります。

初期中絶の場合には、日帰り手術が一般的ですが、中期中絶の場合には、2~3日の入院が必要です。

母体にかかる負担

初期中絶は、掻爬(そうは)と言う、専用の道具を使って子宮内にいる胎児を掻き出す方法、あるいは吸引する方法をとります。手術時間は15分程度で完了し、その日のうちに帰宅ができます。

一方で中期中絶の場合には、子宮口を開く措置をとる必要があり、人為的に陣痛を起こすので負担は大きくなります。そのため、入院が必要となるのです。

手術後の注意点

妊娠中絶、特に中期中絶は身体だけではなく心にも負担がかかってしまいます。手術後には回復に向けてゆっくりと過ごすことが重要です。

体の面で手術後、とくに気をつけたいのが感染症です。子宮には傷ができていて、体力は消耗している状態なので免疫力が通常よりも低下しています。感染症や体力消耗を防ぐため、1週間程度は湯船に浸かることを避けて、シャワーのみにしたほうがいいでしょう。また、過度な運動、手術を受けて日が経たないうちのセックスは避けましょう。

痛みや出血については、個人差があります。痛みが続く、出血が止まらないなどの症状があれば、すぐに病院に連絡して判断を仰ぎましょう。